PLATINUM PRINT
世界最高峰の印刷技術と伝統工芸の融合
プラチナプリントは、世界最高峰の印刷技術と伝統工芸の結晶です。貴金属プラチナを使用し、優れた保存性と美しさを兼ね備えた技法として、19世紀末から愛され続けています。XARTの「INTENSE PLATINUM」は、日本の越前和紙にこの技術を施し、和紙が持つ風合いと500年先※1まで保たれるとされる耐久性を両立しました。次代に受け継がれる「永続的な美」を、XARTのプラチナプリント作品でご堪能ください。
500年耐久について
プラチナプリントは、その素材に用いられるプラチナとパラジウムの化学的安定性から、極めて高い耐久性を誇ります。一般的な印刷インクや写真印画紙は、酸化や紫外線、湿度などの環境要因によって数十年で劣化が始まる場合がありますが、プラチナとパラジウムは酸化や腐食に強く、変色しにくい特性を持っています。このため、適切な保存環境下では「500年」もの長期にわたり色や形が変わらずに保たれるとされています。
実際、19世紀末から20世紀初頭にかけて制作されたプラチナプリント作品が、現在でもほぼ完璧な状態で残っていることが確認されています。さらに、越前和紙のような高品質な和紙を用いることで、紙そのものの耐久性も強化され、プラチナプリントの保存性がさらに高まると考えられています。
ただし、500年という数字は理論的な見積もりであり、実際に500年の耐久性が科学的に証明されたわけではありません。エビデンスとしては、現存する100年以上前のプラチナプリント作品の状態や、プラチナ・パラジウムの化学的性質、そして越前和紙の耐久性が指標となっています。
PLATINUM PRINTの世界へ
圧倒的な保存性
時を超えるプラチナの輝き
プラチナプリント(プラチナ・パラジウムプリント)は、化学的に安定性の高いプラチナとパラジウムを使用した、極めて保存性の良い古典技法です。100年以上前に作られた作品も変色せず現存しており、その耐久性は他の印刷技術と一線を画します。XARTでは、この伝統技法を用いて500年先まで保たれるとされる美を実現しています。
豊かな階調と深み
他に類を見ない表現力
プラチナプリントのもう一つの魅力は、豊かで暖かみのある階調表現です。黒から白までの幅広いグラデーションが、まるで作品に生命を吹き込むかのような深みを生み出します。他の技法では表現が難しい、この独特な質感と奥行きが、見る者に感動を与え続けます。
細部までの手作業
日本の伝統和紙「市兵衛」を使用
XARTのプラチナプリント作品は、人間国宝によって漉かれた越前和紙「市兵衛」を使用し、製作過程の全てが手作業で行われます。薬品を正確に調合し刷毛塗りで和紙に塗布することで、感光紙を一から作り上げ、手間を惜しまない職人の技術が作品の質感をさらに引き立てています。
複雑な手法の現代化
ILFORDのプラチナクロームシリーズ
伝統的なプラチナプリントの製作は非常に複雑ですが、イルフォード・ジャパンが開発した「プラチナクロームシリーズ」により、現代の技術で再現できるようになりました。XARTはこのシリーズを活用し、古典技法の持つ魅力と耐久性を、現代のアートとして再解釈し提供しています。
モノクロームの永続的な価値
美の本質を未来へ
プラチナプリントは、その技術特性からモノクロームのみで表現されます。フルカラーでの保存ができない一方で、モノクロームには「形」や「陰影」といった美の本質を際立たせる力があります。美少女アートの繊細なラインや陰影が、モノクロームの静謐な表現により、より一層印象的に心に刻まれます。
未来の技術の進化により、モノクロデータからフルカラーを復元できる可能性もありますが、モノクロームそのものが持つ普遍性と美は色褪せることがありません。永遠に保存できるモノクロのアート作品は、将来の可能性と共に「時を超える価値」を提供し、次世代への贈り物として愛され続けるでしょう。
XARTのプラチナプリントに込めた想い
プラチナプリントは、私たちが大切にする美少女アートを未来に遺すための取り組みです。かつて大衆文化であった浮世絵が今や芸術品として認められているように、私たちは現代の美少女アートも将来、芸術として称賛される日が来ると信じています。
XARTは、イラストレーターが色彩に込める思いや工夫をリスペクトしています。そのため、プラチナプリント技術ではカラーを再現できないことは心苦しい限りですが、今回のプラチナプリントは「アーカイバル=永続的な保存」を主な目的として実施しております。
当社のジークレーは、現在200年の暗所保存耐久性を保証していますが、カラー情報をより長期にわたり忠実に残す技術にも引き続き挑戦してまいります。未来の世代に、美少女アートが永遠に受け継がれることを願い、これからも進化し続ける技術で挑戦を続けます。